キューベルワーゲン(独:Kübelwagen または Kübelsitzwagen)とは、第二次世界大戦中にドイツで生産されたポルシェ博士設計のフォルクスワーゲンの軍用車ヴァージョンである。不整地走破性を高くするために、可能な限り重心が低くなるように設計された。
ドイツ語では Wagen は「ヴァーゲン」と読まれるが、本項では日本でのフォルクスワーゲンの前例に倣い「ワーゲン」と表記する。
オープントップ(和製英語:オープンカー)であり、耐水性のあるキャンバス地の折り畳み式幌で覆うことができる。座席はバケットシートであるため、その形と座り心地から、兵士からは「バケツ座席自動車 (Kübel + Sitz + Wagen)」または、大胆に略して「バケツ自動車 (Kübel + Wagen)」と呼ばれた。外観がバケツに似ているから」というのは誤解であり、当初はフォルクスワーゲン Typ 82 (82型) だけが「キューベルワーゲン」と呼ばれる対象であった。しかし、その後製造された派生形や、他の製造者による外観の似た車両も、バケツ型シートが用いられたかどうかに関係なくこの名で呼ばれた。